2021年11月15日
灰色の重石
晩冬、寒さも厳しくなってまいりました。
まりなは、自室で本を読んでいるようです。
夜、時々サッとBOOKOFFに行っては、気になる本を何冊か購入し、静かに読書をしているようです。
読んで、読んで、
学校や今後の人生への
迷いや不安が鎮まるといいな・・・
私の思いとは裏腹に、
まりなの表情には、険しさや陰鬱さといったものが、日に日に増していきました。
私の知らないところで、過食の状態がどんどん酷くなっていたのでしょう・・・。
もう
あの可愛かった笑顔は、すっかり見られません。
外出も殆どなく、
部屋に閉じこもって、
家族とさえ話す機会も減り、
まりなへの心配から、いつしか
私の胸にも、灰色の悲しい重石が居座るようになりました。
お天気が良い朝だって、重石は朝 起きた瞬間からそこにあります。
そんな、ある日
まりなが突然言います。
「お母さん、
今日から、夜、一緒にウォーキングできる??
夜がいいんだけど。
いい・・・?」
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wakuhonami at 20:23│Comments(0)│摂食障害回顧録